今回は「オンライン英会話で発音より先に文法をやるべきでしょうか?」という質問への回答です。
オンライン英会話でレッスンを受ける目的次第でしょうか。
目的によっては、発音が先か、文法が先か違うってことでしょうか?
そう思います。資格や試験対策が目的なら文法の方が先でしょう。しかし英語を話すことが目的なら、最低限の文法力があれば、発音が先で良いと思います。
質問者の方は、オンライン英会話を受講中ということなので、今回は英語で会話することが目的という前提で話を進めます。
この記事の要点
  • 発音はリスニングの向上にもつながる
  • まずは会話力を身につける
  • 最低限の文法力は必要

英会話に必要なスキル

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スキルの優先順位

恐らく質問者の方は初心者と思いますが、オンライン英会話では何からやれば良いでしょうか?
まず英会話には、聞く(リスニング)、話す(スピーキング)、語彙力、文法力の4つのスキルが必要です。もちろんどのスキルも上げるの一番良いのですが、短期間でできるものではありません。私は下記の順番でスキルを上げるのが良いと思います。
  1. リスニング
  2. スピーキング
  3. 語彙力
  4. 文法
この順番の根拠は何でしょうか?
とても単純な話ですが、会話は(1)聞く(2)考える(3)話す、という3工程で成り立っています。まず聞く力がないと、次の工程には進めないんです。そして話せないと次へつながりません。だからまずはリスニング力をあげようって訳です。
それでいうと、2番目の”考える”では、文法力がいるのではないでしょうか?
そうですね。というよりも、文法力と語彙力は1〜3の全てで必要になってきます。ただ義務教育で英語を勉強した人なら、最低限の語彙力と文法力は備わっていることがほとんどだと思うんですよ。

最低限の文法力で咄嗟に話すスキル

つまり最低限の文法力はある、という前提でリスニングをやりましょうってことですか?
その前提になりますね。実際のところ、オンライン英会話をやろうって人は、英語は話せないけど、読み書きはできるって人がほとんどだと思います。
最低限というのはどの程度でしょうか?
明確な基準があるわけではありませんが、中学校2年くらいまでで習う文法が分かれば十分と思います。自信がなくても、ちょっとテキストを見れば分かるくらいと思います。文法力を上げるよりも、まずは最低限の文法で、咄嗟に英作文が作るスキルが必要だと思います。

発音はリスニング力にも影響する

最低限の文法力があれば、発音を先に強化してスピーキング力を上げるってことですか?
もちろん発音を覚えることで、言っていることが相手に伝わり力が上がります。しかし聞く力にも影響するので、発音を先にやるべきと思うわけです。
発音がよくなることで、リスニング力が上がるってことですか?
その通りです。聞こえない理由は、発音を知らないからで、自分が発音できる音は、聞こえるようになります。つまり発音が覚えることで、スピーキング力はもちろんのこと、リスニング力が上がるんです。

レベルアップには文法力と語彙力が必要

ここまでの話をまとめると、英会話のスキルを上げるためには、リスニングとスピーキングが重要で、発音はどちらのスキルアップにもつながるから、先にやるべきってことですね。
その通りです。ただ決して文法を軽視しているわけではなく、会話できるようになるという目的においては、優先順位を下げても良いという考えです。
そのうちに文法力も必要になるということですね。
もちろんです。会話力が上がってくると、言いたいことも増え、複雑になります。そうなると、文法力がないと言いたいことが伝わりません。また語彙力も文法と同じで、全ての工程において影響しますので、会話力を上げるためには、語彙力の向上も必須となります。

発音を習うならどの国籍の講師が良い?

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ネイティブ講師

講師の国籍と、発音のレッスンについて考えてみましょう。まずネイティブ講師です。
私はオンライン英会話においては、基本的にはノンネイティブ講師を推しています。しかし発音のレッスンにおいては、ネイティブにこだわるのも分かりますね。
ノンネイティブの講師と、ネイティブの講師で発音はだいぶ違うものでしょうか?
人によりますね。ノンネイティブの講師でも、ネイティブとの違いが分からないくらい上手な人もたくさんいます。ただ聞いてて、「え?」って思うことがあるのも事実です。
その点ネイティブなら、安心してレッスンを受けられるメリットがありますね。
レッスン料金は、2.5〜3倍くらい高くはなりますが、それに値する価値はあると思います。発音のレッスンだけ、ネイティブに受けるってのも良いと思います。

フィリピン人講師

オンライン英会話では最も多い、フィリピン人講師についてはどうでしょう?
私は良いと思います。特にフィリピンの若い人は、物心がついた頃から英語を話している人が多く、発音がクリアな人が多いです。初心者なら聞き分けるのが難しいのではないかと思います。
それで料金は、1/2から1/3ならコスパは良いですね。
フィリピン人は丁寧でフレンドリーな人が多いので、初心者にはおすすめです。ただ繰り返しになりますが、発音が「え?」って思う人もいますので、よく他の方の発音についてののレビューを見ることをおすすめします。

日本人講師

そして最後が日本人講師です。
日本人講師もフィリピン人講師と同様に、若い人講師は発音が上手な人が多いと思います。ただレッスン料金は、ネイティブと同等になると考えたほうが良いです。
日本人に発音を習うメリットとすれば、より細かな指摘でしょうか?
そうですね。英語でアドバイスされても、聞き取れなくて分からない可能性があります。そもそもそれが分かるようになるための、発音のレッスンなので。
英語で説明されても分からない、より細かな指摘が欲しいって人は、日本人講師があっていると思います。

発音レッスンのあるスクール

NativeCamp

オンライン英会話のネイティブキャンプ
まずはNativeCampです。こちらは基礎と実践の2つのコースが用意されています。
発音トレーニング基礎コース 「母音と子音の発音方法を学び、正しい発音を身につけたい方を対象としたコースです」

発音実践コース 「カタカナ英語を抜け出し、通じる発音を身に付けたい方を対象としたコースです」初心者向けの基礎コースが26レッスン、中級者向けの実践コースが30レッスンの合計56レッスンが用意されています。基礎コースでは、それぞれの音の発音方法の動画が用意されているので、とても分かりやすいです。ネイティブ・ノンネイティブ・日本人と、どの講師タイプの講師も在籍しているのも、魅力ですね。もちろん、NativeCampの魅力はなんと言っても「レッスン回数無制限」。1日に2レッスン以上受けられるなら、NativeCampで集中的に受けるのがおすすめです。

レアジョブ

そしてレアジョブでは20レッスン用意されています。
発音ベーシックサウンド 「英語の基礎的な発音方法を学び、よりクリアに発音できるように練習します」
レアジョブでは、口の形や下の位置など、発音の方法が丁寧に解説されています。レアジョブの講師は、英語が堪能なフィリピン人の中でも厳選された講師陣です。フィリピンの若い人たちは、物心ついた頃から英語を話している人が多く、発音がとても上手です。
そしてレアジョブでは、フィードバックが毎回あります。レッスン終わりに、講師が出来ていなかったところを指摘してくれるので、初心者にはありがたいです。
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kimini

そして最後がkiminiです。
発音コース 「日本人が苦手とする発音の集中トレーニングコースです。フォニックスを用いて文字と音の関係を理解し、より正確な発音を身につけます。」
kiminiも、発音の方法が図入りで説明されています。レアジョブと同様に、フィリピン人講師を採用しているので、クオリティの高いレッスンをリーズナブルに受けられるのが特徴です。
さらにkiminiでは、平日の9時〜16時の間のみレッスンが可能な「ウィークデイプラン」を用意しています。平日毎日1レッスン受けて、月額2980円(税別)と、かなりお得に設定されていますので、この時間帯に受けられる人には、最もコスパの良いスクールになるでしょう。
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まとめ

では、「オンライン英会話で発音より先に文法をやるべきでしょうか?」への回答のまとめです。
文法は大切ですが、義務教育で最低限必要な文法はついていると思います。英語を話す面では、リスニングとスピーキングが大事で、より影響のある発音を優先してやる方が良いと思います。
以上です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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