- 今回はオンライン英会話の選び方その3「講師の国籍で選ぶ」というテーマでお届けします。
- 講師の国籍を決めておくと、スクール選びはとてもスムーズになります。講師の国籍とその特徴、向き不向きなどについてお話したいと思います。
- この記事の要点
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- オンライン英会話の講師の国籍は、4つに大別できる
- それぞれの国籍にメリット・デメリットがある
- 講師の国籍を決めておくとスクール選びがスムーズ
目次
オンライン英会話の講師の国籍
- 講師の国籍を決めておくことのメリットは何でしょうか?
- スクール選びがスムーズになることですね。オンライン英会話のスクールはたくさんありますが、講師の国籍が決まっていると、選択肢を絞ることができます。講師の国籍によって、価格やレッスンの環境など、いろんなことが変わります。まずは自分のレベルと目的を再確認し、講師の国籍による特徴の違いを知り、最も自分に合うのはどれかを決めておきましょう。
4種類の国籍
- 講師の国籍は無数にありますが、ここでは4つに分けて考えたいと思います。
- まずは英語を母国語としているネイティブですね。そしてノンネイティブの国は、日本、フィリピンと、それ以外の国で分けて考えたいと思います。
- ネイティブ、日本を分ける意図は分かるのですが、フィリピンとそれ以外の国を分ける必要はあるのでしょうか?
- 私の経験上、フィリピン人講師は、レベルが高く、最も話しやすいです。そしてフィリピン人講師は、オンライン英会話で最も一般的で、採用しているスクールが非常に多く、オンライン英会話での中心的存在なので、他の国とは分けて考えました。
特徴やメリット・デメリットを知っておく
- 講師の国籍による違いを知っておくのは重要ですよね。
- 重要と思います。今回分けた4種類の国籍には、それぞれにメリット・デメリットがあります。他の人の意見に流されると、選択を間違うことになりかねないので、まずはその特徴を知っておきましょう。
- 例えばどのように選択を間違うのでしょうか?
- 例えば「英語を習うなら絶対ネイティブ」という意見は、日本には根強くあります。それについては否定も肯定もしません。しかし初心者の人に一番必要なのは、英語を話す量だと思います。ネイティブにこだわるあまり、料金面で頻度を落としてしまい、結果が出ないという例をたくさんみてきました。ネイティブのメリットはもちろん多いですが、今の自分に必要かを考えることが重要と思います。
レベルや目的に応じて講師の国籍変える
- 講師の国籍は、定期的に変えた方が良いと思いますか?
- 目的やレベル次第だと思いますが、重要なのは、自分のレベルや目的、予算を考え、どの国籍の講師が自分にとって適切なのか、定期的に考えることだと思います。そして、一つの国籍にこだわる必要もなく、同時に複数の国籍の講師に選んでも良いと思います。
- 2つの国籍の講師を併用するメリットは何でしょうか?
- 例えば私の場合、レッスン頻度を上げたいので、毎日のレッスンはリーズナブルなフィリピン講師を選んでいます。しかしネイティブの発音や、表現にも興味があるので、週一回ネイティブの講師からもレッスンを受けています。他にも日本人講師とネイティブを組み合わせるとか、目的によっていろんなパターンがあると思います。
講師の国籍と特徴
- ではここから、実際に4種類の講師の国籍と、特徴を紹介したいと思います。
- もちろん講師によって違うので、あくまでも一般的な特徴や、私の主観的な意見ということはご了承ください。
ネイティブ
- 中級者以上向き
- レッスン料金が高い
- 文法のミスなど指摘は少なめ
- まずは英語を母国語としているネイティブ、具体的にはどの国が含まれるのでしょうか?
- 一般的には、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの5カ国のことを指すことが多いですが、オンライン英会話では、英語を第一言語としている南アフリカなども、ネイティブとして扱われていることが多いです。
- ネイティブ志向は強いですよね?
- はい、レッスン料金は高いですが、ネイティブならではのメリットはあります。ただ、ネイティブからレッスンを受けるメリットを享受できない場合は、選ぶ必要はないと思います。
- どのような人には、メリットがあって、どのような人にはメリットがないのでしょうか?
- 例えば、留学が決まっていて、ネイティブの発音になれておきたい人。または中級者以上の人で、より早い会話に慣れたい人や、いろんな表現を覚えたい人にはメリットがあると思います。逆に初心者には、ネイティブのスピードや表現はメリットにはならないと思います。それよりも毎日レッスンを受けて、英語を話す時間を作ることが重要で、講師の国籍は重要ではないと思います。
- ネイティブ講師は、文法のミスなど、指摘はあまりないのでしょうか?
- そのようによく言われていますし、実際にたくさんのネイティブ講師と話しましたが、私もそう思いました。そもそもネイティブの講師の人って、もちろん英語は達者ですが、英語を教えるプロではない人がほとんどなので、指導力については疑問はあります。
- 英語を苦労して覚えたわけではないので、厳しくないのかもしれませんね。
- それはあるかもしれません。もちろん英語力は高いと思いますが、英語を教えるためのトレーニング、英語を習得する苦労や、難しいポイントなどは、ノンネイティブの講師の方がよく知っているので、ノンネイティブの方が指摘が多い傾向にあると思います。
日本
- 初心者向き
- レッスン料金が高い
- 説明や指摘が分かりやすい
- 初心者には、日本人講師はおすすめですか?
- レベルと性格によると思います。もし外国人講師と、いきなり英語だけでレッスンをすることに抵抗があるなら、日本人講師でスタートするのは賢明と思います。
- 初心者の場合、説明を英語でされても、その説明自体を理解するのに苦労しそうですね。
- 特に文法や発音などの細かい説明は、日本語でないとかなり難しいと思いますね。そして日本人が苦手なことや、日本語と英語の常識の違いなどに精通している点も日本人講師のメリットと思います。ただ日本語ができるのがデメリットでもあるんですが・・・。
- ついつい日本語に頼ってしまうことでしょうか?
- そうですね。気づけば、ほとんど日本語で会話していることもあると思います。あと、日本人同士なのに、英語で会話することの恥ずかしさのような空気感があるんですよ。私はあれがちょっと苦手でした。
- 料金は高めと思ったほうが良いでしょうか?
- ネイティブと変わらないと考えたほうが良いですね。多くのスクールでは、日本人講師は、ネイティブと同じ料金で設定されています。
フィリピン
- 全てのレベルに合う
- レッスン料金が安い
- 講師のレベルが安定している
- オンライン英会話の発展に、フィリピン人講師の活躍が大きいですよね?
- そうですね。私がオンライン英会話をはじめた2011年頃は、ほとんどフィリピン人講師だったと思います。フィリピン人は、英語のレベルが高く、性格はフレンドリー。レッスン料金はリーズナブルで、時差も日本と1時間しかないので、レッスンも提供しやすいと、オンライン英会話において、かなり好条件なんですよね。
- 全てのレベルにおすすめでしょうか?
- 英会話を全くやったことがない人には、難しいかもしれませんが、初心者〜上級者まで全てのレベルにおすすめです。
- レベルの安定という面でも、フィリピン講師はリードしているんでしょうか?
- 私はそう思います。ノンネイティブ講師の場合、講師によっては、発音がユニークなことも珍しくありません。フィリピン人講師も、発音に癖がある人はいますが、若い講師は、物心がつく前から英語を話しているせいか、発音もとても上手です。
ノンネイティブ
- 中級者以上向き
- レッスン料金が安い
- 講師によってレベル差があり
- 採用しているスクールが少ない
- ノンネイティブの国とは、どういった国でしょうか?
- ここでいうノンネイティブの国は、ネイティブ・日本・フィリピン以外のすべての国を意味します。オンライン英会話では、セルビアや、ボスニア・ヘルツェゴビナといった東ヨーロッパの国が中心です。
- レッスン料金はリーズナブルなんですよね?
- レッスン料金は、ネイティブと日本以外の国は、同じと考えていいと思います。フィリピンもそうですが、ネイティブ・日本人講師の1/3程度の料金が相場だと思います。
- 初心者にはおすすめできない感じでしょうか?
- おすすめできないというほどではありません。話し易い講師もたくさんいますが、アクセントに癖があったり、表情を変えないので話しにくいということは多々ありました。あと国によっては回線や音声が悪いことも、珍しくありません。発音や話しやすさという点から、初心者にはフィリピン講師の方がメリットが多いと思います。
- 逆にどういう人にはメリットがあるのでしょうか?
- いろんな国の人と話したいって人には、メリットがありますね。英語の勉強もそうですが、オンライン英会話を通じて、いろんな国の文化や習慣に触れられるのは、大きなメリットと思います。
- では実際に、国籍別におすすめのスクールを紹介したいと思います。
ネイティブ講師ならこのスクール
Cambly
- ネイティブ講師を希望する方にまずおすすめするのは、サンフランシスコ発のCamblyです。
- Camblyは、ネイティブが講師をつとめる世界的にもスクールです。ネイティブ講師を希望するなら、まず検討したいスクールです。Camblyおすすめのポイントは、自分にあったプランを作って契約できることです。
- どのようにプランを作れるんでしょうか?
- レッスンの頻度・1日あたりのレッスン時間・契約期間の3点を選択し、それによって料金が決まります。毎日レッスンを受けたい人はもちろん、例えば週1日だけネイティブからレッスンを受けたい、といったようなニーズにも応えられます。
DMM英会話
- そしてオンライン英会話を代表するスクール、DMM英会話です。
- DMM英会話は、知名度・満足度がともに高く大人気のスクールで、126ヵ国10,000人以上の講師が在籍しています。「プラスネイティブプラン」を選ぶことで、ネイティブを含む全ての国籍の講師から、レッスンを受けることができます。
- 個人的にDMM英会話をおすすめする理由は、世界のニュースを題材に、ディスカッションをする「デイリーニュース教材」です。私もこの教材で、数年間レッスンを受けていたのですが、毎日のニュースを知りながら、英語も学べて、楽しいので継続するという、メリットだらけの教材でした。
NativeCamp
- そして”レッスン回数無制限”でおなじみのNativeCampです。
- 1日に2レッスン以上受けるという方なら、まず有力候補になるでしょう。「プラスネイティブ」オプションを利用すると、ネイティブとのレッスンも無制限に受けられることができます。毎日2レッスン以上受けても、料金はDMM英会話の1日1レッスンプランよりも安いので、コスパは最強です。
- またレッスンの予約はなし(別料金)で、その場に待機している講師とレッスンを開始するというスタイルは、時間が読みにくい方には良いでしょう。ただ英会話に慣れた中級者以上の方でないと、NativeCampのメリットは活かせないと思います。
日本人講師ならこのスクール
DMM英会話
- DMM英会話は、再び登場ですね。
- 繰り返しになりますが、「プラスネイティブプラン」を選ぶと、日本人・ネイティブを含む、すべての国籍の講師からレッスンを受けることができます。日本人講師を中心に、他の国籍の講師を選ぶといったような使い方ができますね。
- 例えば、慣れないうちは日本人講師で初めて、徐々に外国人講師の割合を増やしていく、といった使い方ができると思います。日本人講師のみを希望する方、日本人と外国人講師の両方を希望する方のどちらにもおすすめのスクールです。
ワールドトーク
- そして講師はほとんど日本人という、ワールドトークです。
- 正直言って、知名度やシステムの充実度などは、DMM英会話より見劣りしますが、日本人講師を希望するなら、検討したいスクールです。日本人講師にフォーカスしている点が好印象なのと、上手く使えばコスパは高いと思います。
- どのようにコスパが高いのでしょうか?
- ワールドトークはポイント制を採用しており、講師によってレッスン料金が変わります。一般的に、日本人講師のレッスン料金は、ネイティブと同等で、オンライン英会話では最も高いのですが、ワールドトークでは、講師歴の浅い講師を選べば、ノンネイティブと遜色ない料金で受けることも可能です。
エイゴックス
- 日本人講師を希望する方におすすめのスクール、最後はエイゴックスです。
- エイゴックスも、ポイント制を採用しています。一定のポイントを毎月購入し、講師によって消費ポイントが変わる仕組みです。さらにネイティブ・日本人・フィリピンの3タイプの講師が在籍していて、自由に選ぶことができます。
- 日本人講師を希望するが、レッスン料金を抑えたいという方にメリットがあります。さらにDMM英会話と同様に、日本人講師だけでなく、外国人講師とも話したいという方にもおすすめです。
フィリピン人講師ならこのスクール
レアジョブ
- フィリピン人講師を希望する方におすすめのスクール、まずはレアジョブです。
- DMM英会話と並んでオンライン英会話を代表するスクールです。いろいろなスクールを経験しましたが、講師のレベルが安定していると思います。教育システムがしっかりしている最も「学校らしい」オンライン英会話です。
- どのように教育システムがしっかりしているのでしょうか?
- レベルに合わせて、カリキュラムを用意してくれる機能があります。そして講師間でレッスンの進捗や、レッスンの進め方など、きちんとマニュアル化されているのが分かります。また、レッスンの終わりにフィードバックがあり、改善点や間違いの指摘をしてくれるので、初心者の方や文法力を高めたい方にもおすすめのスクールです。
QQEnglish
- 続いて紹介するのは、QQEnglishです。
- QQEnglishをおすすめする理由は、講師の質です。通常オンライン英会話の講師は、本業の合間に自宅から英語を教えている人が多く、英語を教えることのプロではありません。しかしQQEnglishの講師は、全員が国際資格を保有する正社員で、英語の講師が本業です。オフィスからレッスンを提供しているのもポイントが高いですね。
- レッスンを提供する場所は、そんなに重要なのでしょうか?
- 音声、回線の安定度や、レッスン中のイメージが全然違いますね。QQEnglishの講師、正装し、整頓されたオフィスからレッスンを提供しています。自宅から提供している場合、講師の背景に部屋が写っていて集中できない場合や、ペットの鳴き声や、子供の声が騒がしいことは珍しくありません。フィリピンは雨が降ると、回線が不安定になるのですが、オフィスの方が回線は安定しているでしょう。
kimini
- そして最後は、学研の提供するオンライン英会話kiminiです。
- 個人的には、先に紹介した2つのスクールよりは見劣りします。しかし学研という安心感と、料金面では一歩リードしています。
- どのように料金面でリードしているのでしょうか?
- 毎日レッスンプランは、レアジョブより少し安いです。そして平日9-16時限定の「ウィークデイプラン」は、さらにお得なので、その時間帯にレッスンを受けられる方なら、検討の価値はあります。体験レッスンも10日間あり、じっくり試せるのもメリットです。
ノンネイティブ講師ならこのスクール
DMM英会話
- 3度目の紹介になりますが、DMM英会話です。
- 前述どおり、DMM英会話には、126ヵ国10,000人以上の講師が在籍していますので、いろんな国の人と話したいという方には、DMM英会話をおすすめします。そしてDMM英会話では、自分が今何カ国の講師とレッスンを受けたかがわかるようになっています。たまにSNSで、すべての国の講師と話すことをモチベーションにされている方もみかけます。
NativeCamp
- NativeCampも講師の国籍数は豊富なんですね?
- DMM英会話ほどではありませんが、NativeCampもいろんな国の講師が在籍しています。繰り返しになりますが、NativeCampのメリットは、レッスン回数が無制限なところです。1日に2レッスン以上受けるなら、NativeCampが最有力候補になると思います。
まとめ
- 今回はオンライン英会話の選び方その3「講師の国籍で選ぶ」というテーマでお伝えしました。
- オンライン英会話の講師の国籍は、ネイティブ・日本・フィリピン・ノンネイティブの4つに分けて考えると、分かりやすいです。まずは、それぞれのメリット・デメリットを理解しましょう。そして自分のレベルや目的に、どのタイプの講師が合うのかを考え、決めておくとスクール選びがスムーズになります。
- 以上です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。