今回はオンライン英会話『hanaso』を実際に体験されたノエル博士のお話を聞きたいと思います。
- まずはhanasoついての率直な意見を聞かせてください。
- 数年前なら、総合的に上位に入る良いスクールだと思いますが、ちょっと今のオンライン英会話のレベルには、遅れを感じました。
- どういうところに遅れを感じたのでしょうか?
- 私がよく言っていることですが、レッスンのアプリがSkypeかZoomというところですね。専用アプリでのレッスンに慣れると、SkypeやZoomにはもう戻る気にならない人も多いと思います。
- その点はマイナスとして、良いと思った感じた部分はありましたか?
- はい、教材が豊富だったり、回数製の料金プランが用意されていたり、良いところもありますね。
- では、詳しく聞かせてください。
目次
hanasoの基本情報
設立 | 2009年 |
---|---|
講師の国籍 | フィリピン |
料金プラン |
|
無料体験レッスン | 2回 |
レッスンアプリ | Skype,Zoom |
hanasoの良いところ
- 豊富な料金プラン
- 著名講師が監修の教材
- レッスンの予約が便利
豊富な料金プラン
- 料金プランの種類がたくさんあるということでしょうか?
- 一般的な毎日レッスン制に加え、週に2日と、回数制プランもありますね。
- 料金プランは多い方が良いのでしょうか?
- 人によるとは思うのですが、多いに越したことはないですね。忙しくて毎日レッスンを受けれない人や、通常は毎日受けれても、一定期間は毎日受けれないってこともあると思うのです。そういうときに週2回とか、月に何回というプランがあるのはありがたいですね。
著名講師が監修の教材
- 著名な講師が監修されている教材なんですよね?
- はい、関正生先生という先生が監修されています。
- 関先生という方は有名なんでしょうか?
- かなり有名ですね。NHKラジオ、東進スクールをはじめ数々の講師経験をお持ちで、現在はスタディサプリでも講師をされています。公式twitterによると、著書は110冊だそうです。2021年7月時点
- すごい先生が監修されているんですね。
- TOEICコースもあります。関先生はTOEICでも満点の実績をお持ちの方なので、TOEICを目的に勉強されている方には、心強いと思いますよ。
レッスンの予約が便利
- レッスンアプリが遅れているとのことでしたが?
- 実際にレッスンを受けるアプリのことですね。これはレッスンを予約するためのサイトのことです。
- どのように便利なんでしょうか?
- 次のような条件で絞り込み検索ができるんです。
-
- 性別・年齢
- 講師歴
- 時間帯
- レッスン内容
- 日本語のレベル
- さらに条件を指定したと同時に、検索結果にリアルタイムに反映されるので、使っていて全くストレスがないです。
- 予約システムの使いやすさって、そんな重要なんですか?
- 毎日使うものですから、重視する人は多いと思いますよ。MMD研究所が実施した「オンライン英会話の利用に関する調査」でも、重視したポイントの3位に「予約のしやすさ」が入っているんです。
- 私個人的には、レッスンアプリの方が重要ですが、予約のしやすさというのも重要なポイントの一つになりますね。
hanasoの弱いところ
- 専用レッスンアプリがない
- 講師の国籍はフィリピンのみ
専用レッスンアプリがない
- 専用レッスンアプリの有無というのは重要なんですよね?
- 私はかなり重視しますね。5年くらい前は全く気にならなかったんですが、5年くらい前から各スクールが専用アプリを導入しだしました。実際に専用アプリを使ってレッスンを受けると、その便利さにもうSkypeやZoomには戻れなくなりました。
- 専用レッスンアプリを導入しているスクールは多いんですか?
- 多いですね。特に人気のあるところや、勢いのあるところは、どこも専用アプリ導入しています。
- 専用アプリとSkypeは全然違うんですよね?
- 専用アプリの場合は、1つのテキストを講師と生徒が一緒に開いているイメージです。SkypeやZoomは同じテキストを別々に開いているイメージです。一緒に開いていると、「ここです」みたいに指を指して(マウスで選んで)聞いたり説明を受けたりすることができます。別々に開いていると「何段落目の何番目の文ですが」がみたく、毎回説明しないといけないですね。
- 一緒に開いているか、別々に開いているか、というのは分かりやすいですね。
- アプリはオンラインゲーム、Skypeはオフラインゲームといっても分かると思います。オンラインゲームのメリットは、プレイヤーがオンライン上で、情報を共有していることですよね。またそれ以外に、音声が出たり、ビデオが流れたり、講師が書いたものが映ったりと、各スクールいろんな機能を導入しているんですよ。それは専用アプリしかできないことなんですね。
- でも専用アプリがないから、やめようってなりますか?
- 十分あり得ると思いますよ。料金的にかなり差があるとか、特別な教材があるとか、何かあれば別ですが、そこまで差がなければ、アプリを導入しているスクールを選びますね。特に教材では、アプリにはなかなか勝てないと思います。
講師の国籍はフィリピンのみ
- これはダメなのでしょうか?
- いや、これはダメという意味では全くないです。フィリピンの講師は、発音がとてもきれいで、フレンドリーで話しやすい人がとても多いです。ノンネイティブの中では、1番レベルが安定している国と思います。
- フィリピンのみ、というところが弱いってことでしょうか?
- そうですね。ネイティブ講師や、日本人講師を希望している人には、選択肢からは外れてしまうと思います。特にネイティブ講師を希望される方は、とても多いと思いますので。
- いろんなニーズには対応できないということですね?
- そのとおりです。フィリピン講師を希望される方、特に講師の国籍にこだわりがない方には、デメリットには全くならないと思います。ただこだわっている人も多いと思いますので、弱い点として上げました。
hanasoが向く人・向かない人
特徴はよく分かったので、hanasoが向く人、向かない人について聞きたいと思います。
hanasoが向く人
- 初心者で不安な人
- 体系的に英語を勉強したい人
- TOEIC対策を考えている人
- 初心者でもはじめやすいスクールってことですね?
- そうですね。教材を見ても、サイト内の説明を見ても、これから英語、オンライン英会話をはじめようって人への配慮を感じます。またフィリピン講師は、はっきりと話してくれる人が多く、聞き取りやすいので初心者にはとてもいいと思いますよ。
- 体系的に英語を勉強したいって人は多いのでしょうか?
- 日本の英語教育は、レベル・項目別とやることが別れていて、順番にやっていくというスタイルが多いですよね。hanasoの教材はまさにそのようになっています。自分が今何をやっていて、どこまで進んでいるのかひと目で分かるので、学習しやすいと思います。
- なぜTOEIC対策に、hanasoが良いのでしょうか?
- これに関しては、私自身TOEICにあまり興味がないので、あくまでも推測の話になりますが、関正生先生が監修されているTOEIC対策コースがあるので、これは興味深いのではないかと思うんですよ。
- 他のスクールはTOEIC対策ってないのでしょうか?
- あるところもありますが、そんなに多くないイメージですね。以前見た情報では、TOEICの受験者のうち、日本と韓国で65%くらい占めているそうなんです。つまり世界的に見るとあまり受験されていない資格なのかなと思います。
- なので、オンライン英会話でTOEICコースをやっているところがあまりないのは、講師自体がTOEIC受けたことある人があまりいないのかなと推測しています。
- まぁ自分が受けたこともない資格の対策と言われると、ちょっと荷が重いですよね。
- そうなんです。英語ができても、TOEICでハイスコアがとれる、或いはとれるように指導できるとなるのはイコールではないと思うんですよ。その点TOEICでは、満点の実績をお持ちの関先生が監修されているというのは、強いと思ったわけです。
hanasoが向かない人
- 講師の国籍にこだわる人
- 最新のオンライン英会話を望む人
- フィリピン人講師のみなので、国籍に拘る人には向かないってことですね?
- フィリピン人講師を好む人は別ですが、日本人・ネイティブ・世界中のノンネイティブ講師を好む人は、選択肢から外れるでしょうね。
- フィリピン人講師を好む人もいるんでしょうか?
- 多いと思いますよ。オンライン英会話といえば、フィリピン人講師が多いので、フィリピン人講師に慣れている人は多いと思うのです。私も一番たくさん話したのは、フィリピン人講師ですね。
- 他のノンネイティブの国の講師より良いんでしょうか?
- 世界中いろんな国のノンネイティブの人と話しましたが、フィリピンは良いですね。英語のレベルが高く、フレンドリーな人が多く安定していますね。
- 最新のオンライン英会話ってどんなんですか?
- レッスン用アプリもそうですが、音声録音のテクノロジー入れたり、AI入れたり、各スクールいろいろ工夫していますね。あとレッスン回数無制限など、システムで工夫しているスクールもあります。
- hanasoはその点では遅れているってことですか?
- まぁ10年くらい前に、オンライン英会話がブレイクしたときのスタイルに近いですね。完成度自体は高いと思うのですが、目新しさや特色ってのは、正直あまりないです。
hanasoの料金
回数プラン(8回) | 4,400円 |
---|---|
回数プラン(12回) | 6,270円 |
回数プラン(16回) | 7.920円 |
毎日プラン(25分) | 6,578円 |
毎日プラン(50分) | 12,078円 |
週2日プラン(25分) | 4,180円 |
週2日プラン(50分) | 6,380円 |
- hanasoの料金プランについて、教えてください。
- まず、回数・毎日・週2日の3つのプランがあり、それぞれの回数別のバリエーションがあります。
- 毎日プランは、よくある毎日1レッスンを受けるタイプですよね?回数と週2日の大きな違いが分からないのですが。
- 毎日プランはそのとおりです。回数プランと週2日プランの違いは、締めのタイミングと繰り越せるかどうかの違いですね。回数プランは例えば月8回なら1ヶ月の間で8回レッスンがとれます。
- それは週2日プランとほぼ同じではないでしょうか?
- 週2日プランは、日〜土曜日の間で2日受けられるのです。極端に言うと、回数プラン8回の場合、1日で8レッスンとることも可能です。対して週2日の場合は、日〜土曜日の7日間内で受ける日が2日ということです。
- ある週はゼロで、その分次の週に4日とるということができないってことでしょうか?
- そうですね。それはできないです(と思います)。もしもある週で1回も受けなかったら、その2日分は損したことになります。
- それに対し、回数制はいつレッスンを受けてもよく、さらにもしも月内で消化できなかった場合は、翌月に繰り越されるんでうs。
- それなら回数プランの方が絶対お得ですよね?
- その分、週2日プランの方が価格が低めに設定されているんですよ。確実に週2日受けられる人には、週2日プランの方が特になると思います。
教材
- 教材は全て、関正生先生が監修されているんでしょうか?
- いいえ、関先生が監修されているのは、以下の教材になりますね。
-
- 英会話フレーズ
- 旅行英会話
- おもてなし英会話
- ビジネス英会話
- 発音トレーニング
- TOEICボキャブラリ
- 英検2次試験対策
- この6種類の中に、たくさんの教材が入っていますので、この6種類終えるだけでもかなり時間はかかると思います。
- 他にも教材はあるんですか?
- 文法、ニュースを使った教材、『SIDE by SIDE』などがありますね。教材は豊富で、さらにレベルに合わせて教材が分けられているのでわかりやすいですね。
レッスンアプリ
- レッスンアプリは、SkypeかZoomということですよね?
- そうですね。そこは私的には残念なところですね。そこさえ改善されたら、トップレベルのスクールと思うのですが。
- そう簡単に専用アプリにはできないんでしょうか?
- 膨大な経費がかかると思います。専用アプリ作るだけなら、まだできるとしても、今ある教材を全部アプリに対応させるのが、すごく大変な作業と推測しています。さらに有名な先生に監修してもらっているので、勝手に変えたりはできないでしょうね。
- SkypeとZoomは大差ないんですか?
- どちらが良いかは人によると思いますが、大差ないですね。私個人的には、まだZoomの方が良いんですが、Zoomに対応していない先生もいるんです。
- レッスンアプリの違いについては、下記で説明していますので、併せてご覧ください。
-
オンライン英会話スクールのレッスン用アプリの重要性 投稿日:
SkypeやZoom、WEBアプリケーションなど、オンライン英会話スクールで採用されているアプリの特徴と、メリット・デメリットについてまとめました。レッスン用アプリの違いは、レッスンの予約や受講など、利用者の利便性に直接関わるので軽視できないものです。
まとめ
- hanasoの特徴はよくわかりました。では最後にまとめてください。
- 10年前ならトップレベルのオンライン英会話スクールですが、今はやや遅れを感じるスクールでした。有名な先生が監修されているのは魅力ですが、SkypeやZoomを使ってまで受けるほどの魅力は、私には感じられませんでした。
- ただ、関正生先生の教材に馴染みのある方なら魅力はあると思います。また週2日だけ受けたいという方には、魅力のあるスクールと思います。
- よくわかりました。最後まで読んでくださりありがとうございました。