今回はオンライン英会話の講師の国籍について、オンライン英会話ナビゲーターのノエル博士に聞いてみました。
目次
オンライン英会話の講師の国籍
- まずオンライン英会話の講師の国籍について教えてください。
- まず、以下の3種類で分類して考えられることが多いです。
-
- ネイティブ
- ノンネイティブ
- 日本
- 国名ではなく、上記3種類で分けられるのでしょうか?
- 講師の国籍名には、具体的な国名が使われますし、検索の場合も国名で出来ることはよくあります。ただレッスン料金などについては、上記3種類で分けられていることがほとんどですね。
- 実際に3種類の講師のレッスンを体験されたのですか?
- はい、特にネイティブ・ノンネイティブは長い間レッスンを受けていますね。私の場合は、日本人講師で英会話をはじめて、その後オンラインではノンネイティブ、通学型でネイティブからのレッスンを今も受けています。
- 全てを経験されているわけですね。どの種類の講師が一番良いのでしょうか?
- それは人それぞれですね。それぞれの国籍にメリット・デメリットがあり、英会話のレベル、目的、レッスン頻度などによって、向いている国籍は違います。
ネイティブ講師とは?
- ネイティブ講師とは、具体的にはどの国籍の講師でしょうか?
- まず英語を母国語としているアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの5カ国ですね。さらに英語が公用語となっている南アフリカ・アイルランドなどの国も、ネイティブ講師として扱うスクールも多いです。
ネイティブ講師のメリット
- ネイティブに習っている安心感
- ネイティブならではのスピードや表現
- ネイティブに習っている安心感というのは、あるものでしょうか?
- 私は実際に今もネイティブ・ノンネイティブの両方に習っていますが、ネイティブの言うことには説得力がありますね。英会話における正誤というよりも、何が一番自然な言い方なのかなど、よりリアルな意見はネイティブに聞く事が多いです。
- 会話のスピードは早いのでしょうか?
- 日本人相手にレッスンを行っているネイティブの講師は、日本人のスピードに合わせる癖がついているのか、早いと感じたことはあまりないです。ただアメリカやイギリスで、実際に地元の人と話したときは、早くて聞き取りにくかったですが。
- ネイティブとノンネイティブで、表現が違うんですか?
- これは違いを感じますね。特にカジュアルな表現では、ネイティブならではの表現はいろいろ出てきますね。私がネイティブと直接話したいのは、そういう部分をいろいろ聞けるからです。
ネイティブ講師のデメリット
- レッスン料金は高くなる
- 英語を習得する難しさが理解できない
- 英語が教える教育を受けていない講師が多い
- レッスン料金はやはり高いですか?
- 例えばDMM英会話の場合、ネイティブはノンネイティブの約3倍弱の価格になりますね。それでもネイティブのレッスンとしては、かなり安い方とは思います。
- オンラインではなく通学型ならもっと高いんですよね?
- 通学型の場合、安価なところで1時間4,000円ぐらいではないでしょうか?オンライン英会話でネイティブが高いとはいえ、1時間で1,000円くらいで収まるんですよね。いかにオンラインがリーズナブルか分かると思います。
- 料金以外にもデメリットがあるんですね。
- 自然に英語を覚えた分、英語の難しさを理解してないと思うんですね。たまに英語のルールで疑問を感じたりするんですが、それを聞いても「うーん、それはそうだとしか言えない」みたいな返答が返ってきたりします。
- 確かにでも日本語でもそういうところはあるので、分かる気がします。
- あと、ノンネイティブの講師は教える資格や研修が必要だったりすることもあるんですが、ネイティブは英語を教えるためのトレーニングを受けていない人も多いと思います。
- そのあたりはプロ講師について書いた記事を見てもらえたらと思います。
-
オンライン英会話のプロ講師とは? 投稿日:
オンライン英会話でみかける「プロ講師」とは?オンライン英会話の講師には、「英語を話せる講師」と「英語が教えられる講師」の2タイプの講師が存在し、英語を教えるためのトレーニングや資格を保有している講師のことを、プロ講師と呼ぶことが多いです。プロ講師の特徴、所属するスクールについて解説します。
ネイティブ講師が向く人
- 発音のトレーニングを強化したい人
- その国で働きたい人
- 通訳など英語を仕事にしたい人
- 発音はやはりネイティブ講師が良いと思いますか?
- ネイティブの講師がよく言っているのですが、数秒話したら、だいたいどこの国の人か分かるそうです。それくらい耳が良いんでしょうね。もちろんノンネイティブの人でもレベル高い人はたくさんいると思います。しかしレッスンを受ける人自体が、ノンネイティブのレベルの違いを見極めるのは難しいと思うんですよ。
- 確かに習う側の耳が肥えていないと、講師のレベルを判断をするのは難しいですね。
- なのでレベルが安定しているネイティブのほうが、メリットはあると思うんですね。あとビジネスで英語が必要な人や、英語をビジネスにしたい人も、ネイティブのほうが良いと思います。さらにイギリスとアメリカでは英語が違うので、自分が行く国の講師に習うのは良いかと思います。
ノンネイティブ講師とは
- ノンネイティブ講師といえばフィリピンでしょうか?
- フィリピンが多いですが、最近は東ヨーロッパを中心に世界各国のノンネイティブの講師がいますね。DMM英会話やNativeCampの影響が大きいと思います。
- 国によって違いはあるのですか?
- 国というか人というか、違いはかなりありますね。だいたいは聞き取りやすい人が多いですが、正直かなり聞き取りにくい講師にあったこともありますね。
- やはりフィリピンは良いですか?
- 私の印象では、安定感がずば抜けています。フィリピンで聞き取りにくい人にあったことあまりありません。笑顔でフレンドリーな人が多いので、話しやすいです。
ノンネイティブ講師のメリット
- コスパが高い
- 英語を習得する難しさを知っている
- 文法などに厳しい
- コスパでは3タイプの講師の中で最強ですか?
- オンラインで毎日レッスンを受けても、月6,000円程度です。それでいて、レベルが高い講師もたくさんいるので、コスパは断トツに抜けています。
- コスパ以外にもメリットがあるんですね。
- 英語を勉強して覚えた分、苦労するポイントなどを知っています。aやtheの冠詞の抜けなど、細かい部分でも指摘するのは、ノンネイティブの人が多い印象ですね。
- そのあたりネイティブが気づかない訳ではないですよね?
- 会話の流れを重視しているのか、気づいていても流す人が多いと感じています。ちょっと嫌な言い方をしますと、ノンネイティブの人は英語を苦労して覚えた分、教えたがりなところがあるのかもしれません。でもそれは習う側からすると、メリットだと思うんです。
ノンネイティブ講師のデメリット
- アクセントに癖がある
- 説得力はネイティブに劣る
- アクセントはやはりいろいろあるんですね。
- やはり国によっては、アクセントが違って聞き取りにくいというのはありますね。ただ、いろんな国の人と話したいなら、それも良い練習になると思います。
- あと偏見もあると思いますが、説明やアドバイスなど、説得力という点ではネイティブには劣りますね。特にカジュアルな表現などは、ネイティブの言うことのほうが、参考になります。
ノンネイティブ講師が向く人
- コスパを重視する人
- 英会話を趣味でやりたい人
- 短期集中で英会話を勉強したい人
- コスパで選ぶならノンネイティブの講師ですね。
- 間違いないと思います。あと旅行など趣味で英会話を勉強するなら、いろんな国の人と話せたほうが良いと思うので、いろんな国のアクセントを体験できるノンネイティブが良いと思います。
- 短期集中にもノンネイティブ講師が良いのですか?
- コストを気にしない人なら、ネイティブでも良いと思いますが、ネイティブで短期集中となると、コストがかなりかかります。ノンネイティブなら、レッスン回数無制限のスクールとかもあるので、コストをかけずに短期集中で学ぶことができますね。
日本人講師とは?
- これは説明を聞くまでもなく、日本語と英語のバイリンガルですよね。
- はい、日本で育って日本語はネイティブ、さらに英語も堪能で講師をされている人ですね。
- 日本人講師も、ノンネイティブではないでしょうか?
- 厳密に言うとノンネイティブですが、日本語が話せるということで、日本人講師として分けられていることがほとんどです。
日本人講師のメリット
- 日本語で質問・回答ができる
- 日本人が苦労する点をよく知っている
- 同じ日本人という共感
- いざというときに日本語が使えるのはメリットですよね?
- デメリットとも言えるのですが、安心感はかなり違いますね。あと他の国のノンネイティブの講師以上に、日本人が英語を学ぶ難しさや、苦労する点などを理解してもらえるのもメリットと思います。
- 言っていることも共感できますよね。
- ネイティブとはまた違う説得力というか、共感させる力がありますね。同じ日本人で英語を話せるようになっているという点で、尊敬のような感情が生まれるのはあると思います。
日本人講師のデメリット
- 料金が高い
- 日本語を使ってしまう
- 英語で話すことの恥じらい
- 日本人講師も料金が高いんですね。
- ネイティブと変わらないところが多いですね。コスパでいうと一番悪いと思います。
- ついつい日本語を使ってしまいがちになるのがデメリットということですか?/dt>
- 日本語で聞いたほうが早いので、聞いてしまうことはありますね。あと実際に日本人からレッスンを受けると、日本人同士なのに英語で話すことの、恥ずかしさのような感覚が生まれることがあるんですよ。
- レッスンが日本語ばかりになるとかもあり得るんですか?
- 最近はじめてオンラインで日本人講師からレッスンを受けましたが、9割日本語でしたね。
日本人講師が向く人
- 英語の初心者
- 外国人と話すことがハードルになっている人
- 文法など細かい説明を受けたい人
- 初心者の人は、いきなり外国人よりも、日本人のほうが良いということですか?
- 英語のレベルによるのですが、英会話ではなく英語自体が苦手って人は、いきなり英語だけで会話するのは難しいと思うんです。あと英語は多少できるけど、いきなり外国人と英会話することにハードルを感じている人は多いと思うんです。そういう人は日本人で始めるのもありと思います。
- 慣れてきたら外国人講師に変えるということですね。
- そのとおりです。また、文法などをきっちりやりたいという人も、期間や学習範囲を決めて、日本人講師に習うのも良いと思います。ルールなどの細かい説明は、日本語で説明される方が理解も早いと思うので。
- 長期的に日本人講師に習うのはおすすめしないってことですか?
- 上記のような、明確な理由や目的があって、日本語での指導が必要な場合以外は、私はおすすめしませんね。そもそも英会話は、日本人同士でするものではないと思いますので。
まとめ
- オンライン英会話の講師の、3種類の国籍と特徴はよく分かりました。最後にまとめてください。
- ネイティブ、ノンネイティブ、日本人講師、どれもメリット・デメリットがあります。特徴をよく知った上で、自分の目的にあったタイプの講師を選ぶことが重要と思います。また状況によって、変えたり、併用したりするのもとても有効と思います。
- よくわかりました。最後まで読んでくださりありがとうございました。