今回は「英会話力を高めるためには、どんなトレーニングをすれば良い?」という質問への回答です。
- この記事の要点
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- 習うより慣れる
- スキルの優先順位を考える
- 質を上げる為に文法力を磨く
目次
英会話力を上げるためのポイント
習うより慣れる
- まず慣れることが重要ということですね。
- 子供は勉強しなくても、どんどん言葉を話せるようになりますよね?慣れるだけでも、英語は話せるようになると私は思います。
- 子供は勉強しなくても話せる・・・たしかにそうですね。。
- もちろん勉強は必要です。サッカー選手に例えると、ルールやテクニック、戦術を覚えないと、良い選手にはなれません。しかしそれ以上に、実戦の経験と走るための体力は必要です。英語においても、勉強と話すことは別のスキルで、勉強したことを会話の中で活かすためには、慣れが必要と思います。
時間がかかる
- 英語が話せるようになるには、どれくらい時間が必要と思いますか?
- 一般的に言われているのは、1000時間です。毎日1時間勉強したとして、約3年かかる計算になります。ただ1000時間では流暢な英語にはほど遠いレベルと思います。
- 1000時間ではネイティブのような話し方には、ほど遠いってことですね・・・
- ほど遠いですね。たまに見かけるものすごく英語の上手な人は、海外に住んでた経験があるか、ものすごい時間を練習された方と思います。もちろん個人差はあると思いますが、1000時間程度では、簡単な会話なら出てくるくらいのレベルと思います。
優先順位を考えてスキルをあげる
- がむしゃらに勉強しても。
- はいそうです。ちょっと考えれば分かることなんですが、会話は、聞く→考える→話す、の3つのフローで成り立っています。相手の言っていることが聞き取れなければ、会話にはなりません。なので、まずは聞く力を上げることが重要と思います。
- つまりリスニング力ですね。義務教育ではまず文法を勉強しますが・・
- 文法ももちろん大事ですが、極論をいうとなくても文法力がなくても話せます。相手の言うことを聞き取れて、単語を発することができれば、それだけ意味は通じるんですよ。もちろん高度な会話は出来ませんが。
英会話力に必要なスキル
1.リスニング
- まずはリスニング力が必要ですね。
- くり返しになりますが、会話のフローは、相手の言ったことを聞くことから始まります。そこで理解できなかったら、もう次に進まない、つまり会話にならないんですよ。私もここで苦労しました。
- ずっと会話していたら、勝手に聞こえるようになるものでしょうか?
- 私も経験ありますが、相手の言っていることが分からない状態で、会話を続けるってのはなかなかハードですよ。時間をかければ、聞こえるようにはなると思いますが、会話以外でも、リスニングのトレーニングをすることをおすすめします。
- おすすめのトレーニングはありますか?
- 音読・シャドーイングなど、定番のトレーニング方法はありますが、勉強に時間をかけてくないなら、ポッドキャストがおすすめです。初心者向けの番組がたくさんあり、速度を変えられて、リスニングのトレーニングにぴったりです。その他、NHKラジオ英会話や、スマホアプリなど、無料で勉強できるものが豊富にあります。
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まずはリスニングを鍛えよう 投稿日:
英会話の基本は、インプットしてアウトプットすること。インプット(リスニング)は英会話における入り口で、最も重要なスキルと言えるでしょう。しかし英会話をはじめて多くの人がぶつかる問題、それは「聞き取れない」こと。インプット力を上げるために、必要なこと、役立つツールについて書きました。
2.スピーキング
- スピーキングももちろん必要ですね。
- 会話には、聞く・話すのどちらも必要です。なので同時に勉強していくことにはなりますねが、強化する順番としては、リスニングの次にスピーキングで良いと思います。
- スピーキング力を上げるコツはありますか?
- とにかく毎日話して慣れるというのが、一番重要と思います。そして話すことを事前に用意しておいて、話すという方法もおすすめです。
- 事前に考えたことを話すって、英会話のトレーニングになるんでしょうか?
- 会話力を上げるためのトレーニングなのに、準備するのはおかしいと思うかもしれません。しかし慣れるまでは、即興で話してもまともな英語にならず、それを繰り返しても上手くならないと思います。
- 私は、自分の言いたいことを英文で用意し、レッスン内で口に出すというトレーニングを続けていると、少しずつ即興で出るようになりました。文法の勉強にもなるので、おすすめです。
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アウトプット力を上げる方法とおすすめツール 投稿日:
英会話においてアウトプット(スピーキング)はとても重要なスキルです。しかし多くの人にとってインプット(リスニング)以上に難しい事も事実。アウトプットが難しい理由と、アウトプットを鍛える方法について、経験上からお話しました。
3.語彙力
- そして3つ目が語彙力ですね。
- リスニング力が上がっても、知らない単語は意味が分かりません。そして単語が分からなければ、言いたいことは言えません。語彙力は、リスニング・スピーキングの両方にすごく影響してくるんですよね。
- それなら最初に勉強すべきではないでしょうか?
- それも一理あります。ただ義務教育である程度英語を勉強していれば、最低限の語彙力はあると思います。語彙力に関しては、リスニング・スピーキングの中で不明な単語を調べるだけでも、どんどん上がるので、それで覚えるという方法でも良いと思います。
- 会話の中で出てくる単語で、語彙力を上げるってことですね?
- そうです。ただ語彙力はあるに越したことはありません。1日に10分、スマホアプリで単語を勉強するだけでも、全然変わってくると思うので、毎日少しずつでも覚えることをおすすめします。
会話のレベルを上げるために
発音の練習をする
- 発音が苦手な日本人が多そうですね・・
- そもそも日本語にはない発音があるのと、義務教育でもあんまり力入れてないと思うんですよね。でも本当はとても大事で、発音を覚えることで、自分の言っていることが相手に伝わりやすいというのはもちろん、リスニング能力も上がるんですよ。
- 発音の練習は、リスニング力に影響するんですか?
- 正しい発音を覚えることで、聞き分けられるようになってくるんですよ。特に、RやL,THやFやVなど、日本人が苦手な発音を意識しながら発音することで、リスニング能力は上がります。あと難しい発音する時に、口の形を覚えるのは大事かなと思います。
文法力を上げる
- ようやく文法力が出てきましたね。
- 英会話に必要なスキルという意味では、優先順位を下げました。理由は2つあります。
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- 義務教育で最低限の文法がある人が多い
- 単語を並べただけでも意味は通じる
- 中学校二年くらいで勉強する内容の文法力があれば、まぁまぁ話せます。先にも言いましたが、会話においては、聞く・話すという2つの動作が最も重要で、文法の優先順位は下げました。
- 文法力は必要ですが、そもそも聞く耳がなければ文法力は活かせないですもんね。
- 私の場合、英語の成績は大してよくなかったですが、簡単な会話ならそれで十分でしたね。しかし会話のレベルは上げようと思うなら、文法力は重要です。
- 文法力がないと、会話は出来ても、内容が幼稚ってイメージですか?
- そんな感じです。ちょっと込み入った話になると、文法が正しくないと、内容が間違って伝わるんですよ。最初数年間は、文法のレベルを上げる重要性をあまり感じなかったのですが、会話力が上がるにつれ、どんどん文法力の重要性を感じるようになりました。
会話力向上におすすめのスクール
では会話力を高めるために、おすすめのスクールを紹介します。
時間があるなら『NativeCamp』
- まずは、”レッスン回数無制限”でおなじみのNativeCampです。
- 繰り返しになりますが、会話力の上達に一番重要なのは、”慣れ”だと思います。おすすめは毎日1レッスンですが、2レッスン以上できるなら、もちろんその方が良いです。時間がとれる方なら、まずチェックしたいのがNativeCampです。
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話題のオンライン英会話「NativeCamp」を利用してみて 投稿日:
話題のオンライン英会話スクール「NativeCamp」を実際に一週間利用した体験談。NativeCampは、他社とはきっちり差別化されていており、メリット・デメリットが分かりやすいスクールです。NativeCampのメリット・デメリット、合う人・合わない人についてまとめました。
実践力をつけるなら『DMM英会話』
- そして講師の国籍の豊富さで有名なDMM英会話です。
- ネイティブ講師のクリアな発音を重視するのも分かりますが、多少アクセントがあるノンネイティブの講師と会話することも重要と私は思います。
- なぜノンネイティブ講師との会話が重要なんでしょうか?
- 実は英語を話す人の中で、ネイティブの割合は低いんです。数字に開きはありますが、10%〜20%くらいと言われています。実際に街で話しても、ノンネイティブの方が多いんですよ。
- 比率の多いノンネイティブとの会話に、慣れていたほうが良いってことですね?
- 目的によると思いますが、街中で英会話をするなら、その方が良いと思います。DMM英会話には、130以上の国籍の講師が在籍しているので、いろんな国の講師と話すことが出来ます。もちろんネイティブとも話せるので、実践力をつけたい人にはおすすめです。
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なぜDMM英会話は長く続けられるのか?ヘビーユーザーに聞きました 投稿日:
DMM英会話歴7年以上の筆者が語る、DMM英会話の特徴、向いている人・向いていない人。オンライン英会話は、英語のレベルや、勉強する目的によって、向いているスクールが違います。DMM英会話を検討されている方は是非一度ご覧ください。
文法力をつけたいなら、『ベストティーチャー』
- そして4技能をバランスよく学べることで有名なベストティーチャーです。
- “書くためには文法”と言われるように、文章を書くには文法力が必要です。会話では、ジェスチャーや、声のトーンで伝えることも出来ますが、文章は文字でしか伝えることができないからです。
- なぜベストティーチャーが良いんでしょうか?
- ベストティーチャーでは、ライティングを強化したスクールです。会話レッスンに入る前に、講師とテキストで数回やりとりをします。そして会話レッスンに入ると、やりとりの中での文法の誤りや、より良い表現を講師が添削してくれます。NativeCampと同様に、レッスン回数無制限なのも魅力です。
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オンライン英会話『ベストティーチャー』の体験談 投稿日:
オンライン英会話『ベストティーチャー』の体験談です。ライティング力の強化、講師による丁寧な添削機能、レッスン回数無制限と魅力たくさんのスクール。メリット・デメリット、合う人・合わない人など、ベストティーチャーについて詳しく解説しました。
まとめ
- では、「会話力を高めるためには、どんなトレーニングをすれば良い?」への回答のまとめです。
- まずは英語で会話することへの慣れが必要です。毎日1レッスンは受けたいですね。そして優先順位を考えてスキルを強化すること。聞こえないのに文法を勉強しても、会話は始まりません。
- どのスクールも体験レッスンを用意しています。レッスンを体験できる以外にもメリットもあるので、興味を持たれたスクールはどんどん体験してください。
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気になるオンライン英会話スクールは全て体験しよう 投稿日:
オンライン英会話を選ぶ際には、まず体験レッスンを受けて自分の目で確かめましょう。SNSやネットで評判やアドバイスよりも、実際に体験するほうが、そのスクールのことをよくわかります。レッスンを体験できるだけでなく、割引料金プランの提案など、お得な情報を受けられるメリットもあります。
- 以上です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。